さて!
在職中に転職活動を開始して内定を得た場合、いうまでもなく、勤めている会社を退職する必要があります。
そこで、ここでは転職活動の開始から、退職の準備、退職までをスムーズに進めるための手順について、順番に紹介します。
これから転職活動を開始するかたは、ぜひ、記事に目を通してみてくださいね。
手順1.転職サイトやエージェントを利用して、転職活動を開始する
退職してから新しい仕事を探すという人もいます。
しかし、すぐに希望にあった仕事が見つかるとは限りません。
体を壊した場合などはその限りではありませんが、基本的には、在職中に次の仕事を探すほうが安心です。
そこで、転職することを決意したら、
・ハローワーク
・転職サイト
・転職エージェント
などを活用して、転職活動を開始しましょう。
この段階では、まだ会社に退職の意向を伝える必要はありません。
スムーズに転職するためには、上司や同僚には伏せておくほうが無難です。
調整が難しいかもしれませんが、繁忙期を避けて退職できるよう行動を開始するのがおすすめです。
家族がいる場合は、あらかじめ、転職について理解を得ておくと良いでしょう。
手順2.希望の企業から内定を得たら、他に応募していた企業へは辞退連絡をする
転職活動を行う場合、複数の企業に同じタイミングで応募していることでしょう。
そのため、希望の企業から内定を得たら、他の応募先へは辞退の連絡をするということも必要です。
転職エージェントを利用していた場合は、辞退の連絡もエージェントから行ってもらいます。
しかし、転職サイトを利用していた場合は、自分で連絡を入れなくてはなりません。
辞退の連絡は、基本的には電話で行います。
通常は、辞退の理由については明確にする必要はありません。
「他社の内定を受けた」という場合も、相手先の企業名は伏せましょう。
手順3.内定を得てから、退職の意思を上司に伝える
希望の企業から内定を得たら、現在の勤務先に、退職の意向を伝えましょう。
法律上は退職の申し入れは「2週間」以上前であれば良いとされています。
しかし特に理由がなければ2カ月前に伝えるのがベストです。
また、いうまでもなく、転職先に入社出来るのは、退職日の翌日以降となります。
そのため、
・現在の勤務先を退職する日
・転職先に入社する日
の両方を考慮して日付を決めなくてはなりません。
引きとめられる可能性があるため、退職の意思は、はっきりと伝えましょう。
このとき、退職の理由は、個人的なものとします。
会社への不満などは理由にしないほうが無難です。
転職先が決まっていることを伝える場合は、基本的に、相手先の企業名は伏せます。
同業他社などの場合は特に注意しましょう。
手順4.引き継ぎの資料作成や挨拶まわりを行う
退職日が決定したあとは、
・退職届の提出
・退職の手続き
・引き継ぎの資料作成
・必要に応じて取引先への挨拶まわり
などを行います。
退職届については、会社で書式が決まっている場合があります。
決まっている場合は、その書式に従って作成し、上司に提出します。
退職の手続きについては、総務などで行ってくれます。
必要な書類があれば記入することになります。
なお、事務などの場合は、挨拶まわりは不要となるでしょう。
引き継ぎの資料は、誰が見ても分かりやすいものとなるよう心がけましょう。
退職日の数日前には、後任者に引き継ぎが終わっているのが理想です。
有給消化をする場合は、その日数も考慮してスケジュールを立てます。
退職日には、必要に応じて、お世話になったかたには改めて挨拶するとスマートです。
手順5.会社に返却するものを用意する
退職したら、会社から貸与されていたものなどを返却します。
一般的には、
・健康保険被保険者証
・社員証やIDカード
・机や事務所の鍵
・作業服や制服
・名刺
・業務に関する資料
などが該当します。
健康保険被保険者証、社員証やIDカード、机や事務所の鍵は退職日に返却します。
また、作業服や制服は、貸与されている場合は、クリーニングに出してから返却します。
なお、特に注意したいのが、名刺と業務に関する資料です。
どちらも一般的には会社の資産と考えられているものです。
そのため退職後には会社に返却するのが一般的です。
その他に気になるものがあれば事前に確認しておきましょう。
手順6.会社から必要な書類を受け取る
退職時には、会社から受け取る書類もあります。
・雇用保険被保険者証
・源泉徴収票
・年金手帳
・離職票
などがこれに該当します。
年金手帳については手元で保管しているかたもいるかもしれません。
離職票に関しては、退職後に会社から郵送されてきます。
会社により違いはありますが、10~14日程度かかることもあります。
まとめ
希望の会社から内定が出たあとは、するべきことも少なくありません。
そのため、しっかりとスケジュールを組むことが大切です。
転職活動は、時間も手間もかかるものです。
また、方向性が定まるまでは、精神的にも大変だと感じることもあるでしょう。
しかし
現状を改善するために必要だと感じるなら転職に挑戦してみる価値はあります。
その場合は、焦らずにしっかりと考慮して決めましょう。
まずは転職サイトや転職エージェントを活用して、希望の会社を探してみてはいかがでしょうか。
転職に失敗したくない人は、転職の薬を知っておきましょう。